Maid Princess
KO !



笑顔!


「えーということで、新しいメード長のマーサさんです」
「皆様初めまして」
 紙の山から脱した執政は顔に絆創膏貼りながらも朝礼に出席していた。横にいるのは件のメードである。その姿があまりにも眩しすぎて紹介される前からすでに注目の的だったのは言うまでも無い。
 その後ろでひゃっほー!とかメードさんならいけるっ!とかいう声がするが、その度にスパアン!とハリセンでしばかれるいい音がして運ばれていったが。
「えー、有象無象がいい具合に犠牲になってくれたのでついでに言いますが、期間限定でうちから3対1のトレードで来てくださっているので粗相のないように」
 朝礼に並んでいる人間の半分くらいが残念がる声を上げる。有象無象めと思う執政を横に、マーサは恥ずかしそうな、それでいて嬉しそうな表情でにっこりと微笑んだ。
「皆さん、面白い方たちなんですね」

 KO!

 その一瞬で女も男もまとめて魅力ビームの餌食となった。威力を例えるなら○○レカ7の最終話ビームくらいと思っていただければ問題ない。
これ新しいメードさんの必殺技にできないかねとか思いながらも、まだ自己紹介をしてない状態でのこの惨状に十抹くらいの不安を感じる里樹であった。









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