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突撃兵の武装


 以下に挙げる物は戦術研究部隊において採用されている主な武装である。なお、銃器については任務や部隊内での役割分担によって各人が適切な物に持ち替えて運用しており、常に全ての銃器を携帯しているわけではない。


1.銃器

 突撃兵の使用する銃器については帝國軍歩兵に制式採用されている銃器との共通化を行っている。これは銃器の共通化により弾薬・予備部品の供給を得やすくし、コストの軽減を図ると共に他国の歩兵との連携行動を取りやすくするものである。また、燃料グループに加盟している事から弾薬、燃料類の供給は潤沢であり火力の底上げにつながっている。


2.グレネード

 擲弾(あるいは投擲弾)と呼ばれる武器である。この部隊では突撃の最終局面である敵密集地への攻撃に用いられるほか、射線の通らない障害物の向こうへの攻撃やワイヤーを利用してトラップとして用いる等状況に合わせて適した種類と使用法を選んで運用している。
 なお、当部隊では手投げ弾タイプとランチャー弾タイプの二種を用意し、状況に応じた使い分けを可能にしている。特にランチャー弾は、着弾時の衝撃によって起爆される着発信管、発射後設定された時間経過によって起爆する時限信管を備え、最適なタイミングで起爆するよう工夫されている。

・グレネードランチャーユニット

 各種銃器に装着する事で、擲弾を発射するための装備。ユニット化されており、その場で簡単に装着・脱着が可能となっている。突撃兵用としてライフル銃身下部にアドオン方式によって取り付けるアンダーバレルグレネードランチャーを採用している。これは擲弾を装弾した状態で銃器の発射が可能であり、状況に合わせて各種擲弾が選択され用いられる。

・ノーマルグレネード

 炸薬を内部に充填し信管に点火する事で爆発・周囲に破片を飛散させることで攻撃を行う擲弾。圧延加工の鉄板によって形成された本体の内部に信管と爆薬を収める構造をしており安全装置としてピンを取りつけている。
 また、鉄板の内側には爆発時の破片形成のため刻み目が施されている。

・スモークグレネード

 弾に充填された赤リンを燃焼させる事で煙幕を生成する事を目的とした擲弾。 内部構造は、弾内に充填された赤リンを燃焼速度の速い火薬からなる「火管」と信管が貫通し、赤リンを飛散させる役割を果たす「放出薬」が弾底部に内蔵されている。
 また、赤リンは単体では燃焼しにくいため酸化剤と、自然性があり高温で燃える高分子体を配合しペレット状にしたものを複数個内蔵する。信管が作動すると燃焼を始めた火管が赤リンに引火し、続いて放出薬に引火、赤リンを飛散させる。
 飛散した赤リンは燃焼によって五酸化二リンを発生させ、この五酸化二リンが大気中の水蒸気を吸着し白色の煙霧を発生させるのである。
この煙霧は可視光線から赤外線までかなり広範囲な光線を遮断可能であり、敵拠点への突入時に部隊への被弾率を減少させる目的で使用される他、レーザー兵器の威力減衰などにも用いられる。

・チャフグレネード

 敵からのレーダーによる探知を妨害する目的で使用される。作動させると薄く軽いプラスチックのフィルム片にアルミニウムを蒸着させたものを散布し、レーダー波を反射・妨害する。
 固体だったり液体だったり裸だったりする某特殊工作員が使用する物とは違い、電波通信を阻害する効果は無いので注意が必要である。

・スタングレネード

 爆音と閃光を発する事で近くにいる人間の視覚・聴覚・平衡感覚を一時的に麻痺させ無力化する事を目的としている擲弾。その性質上、屋内での使用に適しており屋外では性能が下がる。
 主にハイジャックなど人質を取られていて安易な攻撃及び殺傷が許されない状況で用いられる。

・ティアーガスグレネード

 主に暴動鎮圧用として用いられる催涙ガス弾である。点火すると内部から催涙ガスを吹き出す。万が一これを吸入した場合、咳、涙、くしゃみといった症状を起こし、行動不能に陥る。あくまで暴動鎮圧用であり、後遺症が残らないようガスの成分には注意が払われている。

・照明弾

 WDによる投擲かランチャーによって上空に打ち上げられ、内蔵されているパラシュートによって降下しながら数分間周囲を照らす特殊擲弾である。マグネシウム粉末と硝酸ナトリウムの化学反応により強い光を発する。
 夜間に目標を照らし観測する目的で使用される他、戦術次第では囮として用いることも可能だろう。