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WD開発について


 WD天陽。旧都築藩国が開発し、以来帝國の高物理域向きの歩兵戦力を擁する各国で運用されてきた第5世代型ウォードレスである。前世代の陽光から大幅な強化を施し、かつ30年は現役で使用可能にする事を目指した拡張性と冗長性が付与されたこのWDは旧都築藩国が合併を果たした後の満天星国においてもサイドカー等のエアバイク各種と組み合わせての運用が長年なされてきた。

 しかし、シーズン1終盤期(2007/08/02)のロールアウトから既に相応の年月が経過しており、 そろそろ、開発当初の使用可能期間を過ぎようとしていた(#仮にPLにとっての1ヶ月=NWにおける1年が適用されるならば実に36年もの月日が経っていることになる。しかし実際はAI村の停止期間が含まれていることや、1ヶ月=1年のルールがどの時点で適用されたのか定かではないため、明確な経過年数を述べる事は出来ない)。したがって天陽とサイドカーという満天星国で良く見られる組み合わせは相当な長期間に渡って運用され続けてきた、という事になる。

 事実、シーズン2以降のNWでの技術発展や敵対勢力の強大化に対して天陽単体の性能では見劣りするケースも多々あり、また近年テラ領域内のいくつかの国で新たなウォードレスの開発・ロールアウトが続くなどWD開発国である当国としては危機感を覚えざるを得ない状況が続いていた。もちろん国内で新たなWD開発へ目が向いていなかった訳ではない。しかし、合併後の民族対立に端を発する混乱と、それに付け込まれた形で発生したセプテントリオンへの天陽の流出など、開発に力を入れる事が思うように出来ない状況が続いた事などから、結果としてWD産業に長い停滞を強いる事になってしまったのである。

 ……だが、ようやく国内が安定を取り戻しつつある事で改めてWD開発へ向けた研究と試作が開始される事となった。期せずしてWD天陽が開発当初目標としていた30年を超えつつあるタイミングと重なり、なかなか悪くないタイミングであったと言えるだろう。

 新型WDの開発は人工筋肉・装甲など素材面で基礎性能の向上を図りつつ、天陽の各種バリエーションを参考に数種の試作品が平行して作られ、突撃兵による運用試験とデータ収集、フィードバックを繰り返す形で行われている。いくつか例を挙げるとセンサー機能特化型、装甲・対G性能強化型、運動性能強化型etなどがあり、武装の組み合わせなども含めるとさらに数は増える。